六本木でアート巡り、日帰りでも充実した感動体験をしたいあなたへ。この記事では、初心者の方でも安心して楽しめる六本木アート巡りの日帰りプランを徹底解説します。森美術館、国立新美術館、サントリー美術館といった人気スポットを巡る効率的なモデルコースから、事前準備、移動手段、写真撮影のコツまで、最高の思い出を作るための情報を網羅。六本木がなぜアートの聖地なのか、その理由とともに、忘れられない一日を過ごすための秘訣が全て分かります。
1. 六本木アート巡り 日帰りモデルコース

六本木でのアート巡りは、都心に点在する世界レベルの美術館や個性豊かなパブリックアートを効率的に巡れるのが最大の魅力です。ここでは、アート初心者から愛好家まで誰もが楽しめる、充実した日帰りモデルコースをご紹介します。六本木ヒルズ、国立新美術館、サントリー美術館の3館は「六本木アート・トライアングル」として連携しており、効率的な移動で多様なアート体験が可能です。
1.1 午前 六本木ヒルズ周辺のアートを満喫
まずは、六本木のランドマークである六本木ヒルズからアート巡りをスタートしましょう。高層階から眺める絶景とともに、最先端の現代アートに触れることができます。
1.1.1 森美術館で現代アートに触れる
六本木ヒルズ森タワーの53階に位置する森美術館は、地上約250mという「天空の美術館」として知られています。 こちらでは、絵画、建築、彫刻、ファッションなど、多岐にわたるジャンルの現代アートを独自の視点で企画・展示しており、訪れるたびに新しい発見があります。 火曜日を除く会期中は22時まで開館しているため、夜景とともにアートを楽しむことも可能です。 館内からは東京の街並みを一望でき、アート鑑賞と合わせて非日常的な空間体験ができます。 国際的に著名な建築家リチャード・グラックマンが設計を手がけた空間にも注目です。
1.1.2 六本木ヒルズ パブリックアート散策
森美術館を堪能した後は、六本木ヒルズの敷地内を散策しながら、街中に溶け込むパブリックアートを巡りましょう。 特に有名なのは、66プラザにそびえ立つルイーズ・ブルジョワ作の巨大な蜘蛛のオブジェ「ママン」です。 その他にも、森美術館の監修による作品や、テレビ朝日敷地内の槇文彦氏が選定した作品など、世界的なアーティストによる多様なアート作品が点在しています。 街のいたるところでアートに出会えるので、まるで屋外美術館を歩いているかのような気分を味わえます。
1.2 ランチ 六本木で美味しい休憩を
午前中のアート鑑賞で刺激を受けた後は、六本木ならではの美味しいランチで休憩を取りましょう。六本木には、美術館併設のカフェから、本格的なレストランまで、幅広いジャンルの飲食店が揃っています。
以下におすすめのランチスポットをまとめました。
| 場所 | おすすめジャンル | 特徴 |
|---|---|---|
| 森美術館周辺(六本木ヒルズ内) | フレンチ、焼肉、串揚げ、イタリアンなど | 「THE MOON Restaurant」では絶景とともにアート作品が楽しめるフレンチを。 「旅亭まんぷく 六本木ヒルズ店」では個室で上質な焼肉を堪能できます。 「串の坊 六本木ヒルズ店」はアートのような空間で串揚げを提供。 「KNOCK」では日本の旬の食材を使ったスパゲティが人気です。 |
| 国立新美術館周辺 | イタリアン、スペイン料理、カフェ | 「TRATTORIA ROSSO」や「スペイン食堂 ラ オリーバ」で本格的なランチを。 国立新美術館内の2階にあるカフェ「サロン・ド・テ ロンド」では、逆円錐形のユニークな空間で軽食やスイーツを楽しめます。 「喫茶館BleuMontagne」も美術館巡りの休憩に最適です。 |
| 森アーツセンターギャラリー併設 | カフェ | 「THE SUN Cafe」では、展示内容とコラボしたメニューが提供されることもあり、アートの余韻に浸りながら食事ができます。 |
1.3 午後 国立新美術館周辺を巡る
ランチの後は、六本木アート・トライアングルを構成する他の美術館へと足を運びます。六本木ヒルズから徒歩圏内、または地下鉄で一駅の距離にあり、スムーズに移動できます。
1.3.1 国立新美術館で建築と企画展を楽しむ
国立新美術館は、コレクションを持たず、企画展や公募展を専門に開催する「新しいタイプの美術館」です。 世界的な建築家である黒川紀章が設計を手がけた建物自体がアート作品であり、波のようにうねるガラスのカーテンウォールが特徴的です。 「森の中の美術館」をコンセプトとし、館内には自然光が降り注ぎ、木の温もりを感じさせる空間が広がっています。 巨大な逆円錐形の上部にレストランやカフェが設けられているなど、独創的な建築美を存分に堪能してください。
1.3.2 21_21 DESIGN SIGHTでデザイン思考を刺激
国立新美術館からほど近い東京ミッドタウン内にある21_21 DESIGN SIGHTは、「デザインを通じてものごとを考え、世界に発信する」ことを目的としたユニークな施設です。 建築家・安藤忠雄が設計した建物は、一枚の巨大な鉄板を折り曲げたような特徴的な屋根が印象的で、それ自体がデザインの象徴となっています。 こちらでは、「日常」をテーマにした展覧会を中心に、トークイベントやワークショップなど多角的なプログラムが展開されており、デザインの楽しさや奥深さに触れることができます。 優れた視力を意味する「20/20 Vision (Sight)」を超え、さらにその先を見通す場でありたいという願いが込められた施設名にも注目です。
1.4 夕方 サントリー美術館で和の美意識に触れる
一日のアート巡りの締めくくりは、東京ミッドタウン内にあるサントリー美術館で、日本の伝統的な美意識に触れてみましょう。 建築家・隈研吾氏が設計した館内は、和紙や木材などの日本の伝統素材が用いられ、「都市の居間」をコンセプトとした安らぎと優しさに満ちた空間が広がっています。 サントリー美術館は「生活の中の美」を基本理念とし、絵画、陶磁、漆工、染織、ガラスなど、衣食住に密着した日本の美術品を幅広く収集・展示しています。 国宝や重要文化財を含む約3000件のコレクションの中から、様々なテーマで企画展が開催されています。 鑑賞後は、併設のショップやカフェ、茶室「玄鳥庵」で、和の趣を感じながら余韻を楽しむことができます。
2. 六本木アート巡りをより楽しむためのコツ

2.1 事前準備でスムーズな日帰りプランを
六本木でのアート巡りを最大限に楽しむためには、事前の準備が非常に重要です。 計画を立てることで、当日はスムーズに、そして心ゆくまでアート鑑賞に没頭できます。
2.1.1 情報収集とチケット予約
まず、訪れたい美術館やギャラリーの開館時間、休館日、企画展の期間と内容、そして入場料を事前に確認しましょう。特に人気のある企画展は、日時指定の事前予約が必要な場合や、入場制限が設けられることがあります。オンラインでの事前予約や、複数の施設を巡る際に割引が適用される共通チケットの利用を検討すると、お得に、かつスムーズに入場できるでしょう。
各美術館の公式サイトや、六本木アートトライアングル(森美術館、国立新美術館、サントリー美術館)の連携情報などもチェックすると良いでしょう。
2.1.2 快適な持ち物と服装
アート巡りは意外と歩くことが多いものです。長時間歩いても疲れにくい、履き慣れた靴を選ぶことが大切です。 また、館内と屋外の気温差に対応できるよう、脱ぎ着しやすい服装や羽織るものがあると便利です。
その他、あると便利な持ち物としては以下のものが挙げられます。
| カテゴリー | 持ち物 | 備考 |
|---|---|---|
| 基本 | スマートフォン、モバイルバッテリー | 地図アプリや情報検索、写真撮影に必須 |
| 快適性 | 飲み物、エコバッグ | 水分補給、購入したパンフレットやグッズの持ち運びに |
| その他 | 筆記用具、メモ帳 | 気になった作品や感想を記録するのに便利 |
2.2 効率的な回り方と移動手段
六本木エリアには魅力的なアートスポットが点在しています。限られた日帰り時間の中で効率よく巡るためには、事前にルートを計画し、適切な移動手段を選ぶことが成功の鍵となります。
2.2.1 ルート計画と時間配分
午前、午後、夕方と大まかな時間帯で訪れるスポットを決め、地図アプリなどを活用して移動時間を含めた具体的なルートを作成しましょう。例えば、六本木ヒルズ周辺、国立新美術館周辺といったように、エリアごとにまとめて巡ると効率的です。各美術館での滞在時間は、企画展の規模やご自身の鑑賞スタイルに合わせて、1時間半から2時間程度を目安にすると良いでしょう。
無理なスケジュールは避け、途中でカフェに立ち寄るなど、適度な休憩を挟むことで、集中力を保ちながらアート鑑賞を楽しめます。
2.2.2 六本木エリア内の移動手段
六本木のアートスポット間の移動は、主に徒歩と公共交通機関(地下鉄)が中心となります。
| 移動手段 | メリット | デメリット | おすすめの場面 |
|---|---|---|---|
| 徒歩 | 六本木の街並みやパブリックアートを楽しみながら移動できる、時間調整がしやすい | 距離がある場合は疲労が大きい、天候に左右される | 六本木ヒルズ内、国立新美術館と21_21 DESIGN SIGHT間など、比較的近距離の移動 |
| 地下鉄 | 広範囲を短時間で移動できる、天候に左右されない | 乗り換えが必要な場合がある、地下道の移動が長い場合がある | 六本木ヒルズ周辺から国立新美術館・サントリー美術館方面への移動(東京メトロ日比谷線、都営地下鉄大江戸線) |
| タクシー | 移動が楽で時間を節約できる、荷物が多い場合に便利 | 費用がかさむ | 疲れた時、時間がない時、複数人で移動する時 |
2.3 写真撮影のポイントとマナー
感動的なアート作品や美しい建築を写真に残したいと考えるのは自然なことです。しかし、美術館やギャラリーでの写真撮影には、それぞれのルールとマナーが存在します。
2.3.1 撮影許可の確認とルール厳守
ほとんどの美術館では、作品保護や著作権の観点から、一部の作品やエリアを除き撮影が禁止されている場合があります。また、撮影可能な場合でも、フラッシュの使用が禁止されていたり、動画撮影が不可であったりするなど、細かなルールが設けられています。入場時や展示室入口に掲示されている案内を必ず確認し、不明な場合はスタッフに尋ねるようにしましょう。
特に、国立新美術館やサントリー美術館、森美術館など、六本木のアートスポットではそれぞれのポリシーがあります。
2.3.2 鑑賞者への配慮と作品保護
撮影が許可されている場合でも、他の鑑賞者の迷惑にならないよう、周囲に配慮した行動が求められます。 作品の前を長時間占領したり、大きな音を立てたりすることは避けましょう。また、作品に触れる行為はもちろん厳禁です。三脚や自撮り棒の使用も、混雑時には他の来場者の妨げとなるため、控えるのが賢明です。
写真撮影は、あくまでアート鑑賞体験の一部として、節度を持って楽しみましょう。
2.3.3 アート作品を美しく撮るためのヒント
撮影が許可されている作品を撮る際は、以下のポイントを意識すると、より魅力的な写真が残せるかもしれません。
- 構図を意識する: 作品全体を捉えるだけでなく、一部をクローズアップしたり、周囲の空間との関係性を意識したりすると、印象的な写真になります。
- 光の活用: 美術館の照明は作品を美しく見せるように設計されています。その光を最大限に活かすように撮影角度を調整してみましょう。
- 背景をぼかす: スマートフォンのポートレートモードなどを活用し、作品に焦点を合わせ、背景を適度にぼかすことで、作品が際立ちます。
- 人の写り込みを避ける: 他の鑑賞者が写り込まないタイミングを狙ったり、あえて人のシルエットを取り入れて臨場感を出すなど、工夫してみましょう。
作品の魅力を最大限に引き出すような写真撮影を心がけ、六本木でのアート巡りの素晴らしい思い出を形に残してください。
3. 六本木アート巡り 日帰りプランでよくある質問
3.1 入場料やチケットのお得な情報
六本木には魅力的な美術館が点在しており、それぞれの美術館で入場料や割引制度が異なります。日帰りアート巡りを計画する際は、事前に各施設の情報を確認し、お得に鑑賞できる方法を活用しましょう。
以下に、主要な美術館の一般的な入場料と割引情報をまとめました。
| 美術館名 | 入場料(企画展による) | 主な割引情報 | 特記事項 |
|---|---|---|---|
| 森美術館 | 企画展により異なる(一般:1,800円〜2,500円程度) |
|
4歳未満は無料。通常、東京シティビュー(屋内展望台)の入場料を含むが、スカイデッキは別途料金。 |
| 国立新美術館 | 企画展により異なる(一般:2,000円〜2,300円程度) |
|
企画展によっては日時指定券が必要な場合がある。 |
| 21_21 DESIGN SIGHT | 一般1,600円、大学生800円、高校生500円 |
|
オンラインチケットでは割引が適用されない場合があるため、割引利用時は窓口での購入を推奨。 |
| サントリー美術館 | 企画展により異なる |
|
「美を結ぶ。美をひらく。」をテーマに、日本の美意識に触れる企画展が多い。 |
特に、「六本木アート・トライアングル」を構成する森美術館、国立新美術館、サントリー美術館の3館では、相互割引「あとろ割」が実施されています。いずれかの美術館の企画展チケット半券を提示すると、他の2館の観覧料が割引になるお得な制度です。美術館を巡る際には、ぜひ活用を検討しましょう。各館で無料配布されている「ミュージアムリンク・パス」を集めると、特製グッズがもらえる特典もあります。
3.2 子連れでも楽しめるアートスポットは
六本木のアートスポットは大人だけでなく、お子様連れの家族でも楽しめる工夫が凝らされています。各美術館では、子供向けのプログラムや鑑賞サポートが充実しており、アートを身近に感じられる機会を提供しています。
3.2.1 森美術館
森美術館では、0〜6歳児向けの「おやこでアート」や、小学生を対象とした「こどもツアー」、ワークショップなどを実施しています。特に「おやこでアート ファミリーアワー」は、開館前の静かな時間帯に親子でゆっくりとアートに触れられる貴重な機会です。美術館内には授乳室はありませんが、六本木ヒルズ内には親子休憩室や授乳室が完備されており、安心して利用できます。六本木ヒルズ周辺のパブリックアートも、子供たちの興味を引きやすいでしょう。
3.2.2 国立新美術館
国立新美術館は、中学生以下は入場無料という大きな魅力があります。また、「建築ツアー」や「こどもたんけんツアー」など、建物の魅力や展示の裏側を探検できる子供向けプログラムも人気です。館内には多目的トイレにおむつ替え設備があり、B1階には授乳室も完備。ベビーカーの貸し出し(9台)もあり、小さな子供連れでも安心して過ごせます。さらに、特定の曜日には託児サービスも提供されており、保護者がじっくりとアート鑑賞を楽しむことも可能です。
3.2.3 21_21 DESIGN SIGHT
21_21 DESIGN SIGHTも中学生以下は無料で入場できます。デザインをテーマにした企画展が多く、子供たちの創造性やデザイン思考を刺激するのに最適です。体験型の展示が開催されることもあり、子供たちが楽しみながらデザインの面白さを学べるでしょう。東京ミッドタウン・デザインハブでは、夏休み期間などに子供向けのワークショップが開催されることもあります。
3.2.4 サントリー美術館
サントリー美術館も中学生以下はいつでも入館無料です。子供向けの教育普及プログラムに力を入れており、展覧会ごとに配布される「わくわくわーくしーと」は、子供たちが作品を深く理解するための手助けとなります。また、休館日を利用して小・中学生と保護者を対象に美術館を無料開放する特別イベント「まるごといちにち こどもびじゅつかん!」を定期的に開催しており、ワークショップや対話型鑑賞など、多様な体験プログラムが用意されています。授乳室も利用可能です。
これらの美術館では、子供たちがアートに触れるための様々な工夫がされており、六本木は家族でアート体験を楽しむのに最適なエリアと言えるでしょう。
4. まとめ
六本木は、森美術館、国立新美術館、サントリー美術館といった多様なアートスポットが徒歩圏内に集結し、初心者からアート愛好家まで誰もが日帰りで気軽に楽しめる最高のエリアです。この日帰りプランを活用すれば、現代アートからデザイン、伝統美まで、幅広い芸術に触れる感動的な一日を過ごせるでしょう。効率的な回り方や事前準備を参考に、あなただけの特別な六本木アート巡りをぜひ体験してください。忘れられない思い出と新たな発見が、きっとあなたを待っています。


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