【箱根】旧街道の杉並木を歩く|甘酒茶屋〜箱根関所“歴史さんぽ”

神奈川県

箱根旧街道の歴史と自然を満喫したいあなたへ。この記事では、江戸時代の旅人気分を味わえる「甘酒茶屋」から、壮大な「杉並木」、そして歴史の重みを感じる「箱根関所」まで、徒歩で巡る最高の歴史散策ルートを徹底解説します。旧街道の石畳を踏みしめ、国の史跡である杉並木の木漏れ日を浴びながら、往時の旅路を追体験できるでしょう。甘酒茶屋の名物や関所の役割、持ち物や服装、周辺グルメまで、歴史散策を深く楽しむための情報が満載。箱根の美しい自然の中で、心に残る歴史さんぽの計画に役立つこと間違いなしです。

1. 箱根旧街道 歴史散策へ出発

さあ、箱根旧街道を巡る歴史散策の旅へ出発しましょう。かつて江戸と京を結んだ重要な道であり、多くの旅人が行き交ったこの古道は、現代においてもその面影を色濃く残しています。杉並木の壮大さ、甘酒茶屋の温かいおもてなし、そして箱根関所の厳かな雰囲気。これらすべてが、徒歩で巡ることで一層深く心に響くことでしょう。

1.1 歴史さんぽの醍醐味 箱根の自然と歴史に触れる

箱根旧街道での歴史散策は、単に史跡を巡るだけではありません。そこには、箱根が育んできた豊かな自然が息づいています。苔むした石畳の道、樹齢を重ねた杉並木が織りなす木漏れ日、そして鳥のさえずり。五感を使いながら歩くことで、江戸時代の旅人が感じたであろう情景や、この地の持つ歴史の重みを肌で感じることができます。現代の喧騒を忘れ、悠久の時に思いを馳せる歴史さんぽは、まさに箱根ならではの醍醐味と言えるでしょう。

1.2 甘酒茶屋から箱根関所へ 徒歩で巡るルート概要

今回の歴史散策は、箱根旧街道の風情を色濃く残す「甘酒茶屋」をスタート地点とします。ここから、江戸時代の旅人が歩いた道をたどり、国の史跡にも指定されている杉並木を抜けて「箱根関所」を目指します。全行程を徒歩で巡ることで、当時の旅路を追体験し、一歩一歩に刻まれた歴史の足跡を感じることができます。途中の道は、当時の面影を残す石畳が続く区間もあり、まさにタイムスリップしたかのような感覚を味わえるでしょう。このルートは、箱根自然歴史を存分に楽しめる、約2時間半から3時間程度の、心地よい歴史散策コースです。

2. 甘酒茶屋 旅人の憩いの場

箱根旧街道の歴史散策において、多くの旅人が足を休める場所が「甘酒茶屋」です。約400年もの長きにわたり、この地に佇む茅葺き屋根の茶屋は、江戸時代から現代に至るまで、変わらぬ姿で旅人をもてなしてきました。

2.1 旧街道に佇む甘酒茶屋の歴史と魅力

箱根旧街道の中ほどに位置する甘酒茶屋は、江戸時代に東海道を行き交う大名行列や一般の旅人にとって、重要な休憩所でした。険しい箱根越えの道中、疲れた体を癒すオアシスとして親しまれ、その歴史は今もなお、茶屋の随所に息づいています。茅葺き屋根の趣ある外観は、まるでタイムスリップしたかのような感覚を与え、店内に入れば囲炉裏の温かさと、どこか懐かしい空間が広がります。

単なる休憩所ではなく、当時の旅の文化や人々の暮らしを感じられる貴重な場所として、多くの人々を魅了し続けています。現代においても、歴史散策を楽しむ人々にとって、甘酒茶屋は旧街道の風情を五感で味わえる特別なスポットとなっています。

2.2 名物 甘酒と力餅で歴史散策の活力を

甘酒茶屋を訪れたらぜひ味わいたいのが、名物の「甘酒」と「力餅」です。看板メニューの甘酒は、米麹のみを使い、砂糖不使用の自然な甘さが特徴です。温かい甘酒は、冷えた体と疲れた心にじんわりと染み渡り、歴史散策で消耗したエネルギーを優しく補給してくれます。そのまろやかな口当たりと深い味わいは、昔の旅人が感じたであろう癒しと活力を、現代の私たちにも伝えてくれます。

また、もう一つの名物である「力餅」は、その名の通り、旅に「力」を与えてくれる一品です。炭火で香ばしく焼き上げられた餅は、ふっくらとした食感と、素朴ながらも奥深い味わいが楽しめます。きな粉や磯辺焼きなど、様々な味付けで提供されており、甘酒との相性も抜群です。歴史ある茶屋の雰囲気の中で、温かい甘酒と力餅をいただく時間は、箱根旧街道の歴史をより深く感じさせてくれることでしょう。

3. 旧街道杉並木を歩く 江戸の面影を感じて

箱根旧街道のハイライトともいえるのが、国の史跡に指定されている杉並木です。江戸時代、東海道を往来する旅人たちが、この壮大な杉のトンネルをくぐり、箱根の厳しい山道を越えていきました。現代に生きる私たちも、一歩足を踏み入れれば、まるでタイムスリップしたかのような感覚に包まれることでしょう。

3.1 国の史跡 箱根旧街道杉並木の壮大さ

箱根旧街道の杉並木は、約400メートルにわたって続く見事な景観を誇ります。その起源は江戸時代初期にまで遡り、徳川幕府によって植えられたとされています。旅人の日差しや風雨を遮るだけでなく、道しるべとしての役割も果たしました。現存する杉の多くは樹齢300年を超え、その堂々たる姿は、当時の人々の往来を静かに見守ってきた歴史の証人です。

この杉並木は、単なる美しい景観に留まらず、日本の交通史、文化史を語る上で欠かせない貴重な史跡として、国の指定を受けて大切に保護されています。その壮大さと歴史的価値を肌で感じながら歩くことは、箱根の歴史散策における最高の醍醐味の一つと言えるでしょう。

3.2 旧街道の石畳道 徒歩で感じる歴史の重み

杉並木の下に広がるのは、当時の面影を色濃く残す石畳の道です。この石畳は、江戸時代の旅人たちが歩いた道を忠実に再現・整備したもので、その一つ一つに歴史の重みが込められています。現代の舗装された道とは異なり、凹凸のある石畳を歩くことは、まさに五感で歴史を体験することにつながります。

特に雨上がりの日には、濡れた石畳がしっとりとした光沢を放ち、周囲の杉の緑と相まって、幻想的な雰囲気を醸し出します。足元に注意しながら一歩ずつ進むたびに、かつての旅人たちの息遣いや、街道を行き交った人々の物語が聞こえてくるかのような錯覚に陥るかもしれません。健脚に自信のある方は、ぜひこの石畳道をじっくりと踏みしめ、往時の旅路に思いを馳せてみてください。

3.2.1 杉並木の中に見つける一里塚の跡

箱根旧街道の杉並木を歩いていると、道の脇にひっそりと佇む「一里塚」の跡を見つけることができます。一里塚とは、江戸時代に幕府が主要街道に一里(約4km)ごとに設置した塚のことで、旅人にとっての距離の目安や休憩場所として重要な役割を果たしました。

箱根旧街道には、杉並木の区間にいくつかの一里塚が復元されており、当時の旅路をより具体的に想像させてくれます。現在では、その多くが石碑や案内板と共に整備されており、見落とすことなく発見できるでしょう。旅の途中でこれらの一里塚に立ち止まり、遥か江戸の時代に思いを馳せるのも、歴史散策の楽しみ方の一つです。

以下に、杉並木区間にある主な一里塚についてまとめました。

名称 特徴 備考
箱根権現一里塚(元箱根一里塚) 杉並木の入口付近に位置し、当時の姿をよく残しています。 箱根宿から一里の地点にありました。
芦ノ湖一里塚 芦ノ湖の湖畔に近く、景観も楽しめます。 旅人の目印として重要な役割を果たしました。

4. 箱根関所 江戸時代の重要な拠点

箱根旧街道の旅路において、江戸時代の面影を色濃く残す重要な史跡が「箱根関所」です。芦ノ湖畔に復元されたこの関所は、当時の厳しい交通監視の実態を現代に伝えています。

4.1 復元された箱根関所の歴史と役割

箱根関所は、元和5年(1619年)に徳川幕府によって設置されました。江戸防衛の要として、また東海道の交通の要衝に位置することから、全国に53ヶ所あった関所の中でも特に重要視されていました。 屏風山と芦ノ湖に挟まれた要害の地形を最大限に利用し、山腹から湖中まで厳重に区画された構造となっていました。

その主な役割は、俗に「入り鉄砲に出女」と呼ばれる取り締まりでした。特に箱根関所では、江戸から京方面へ向かう「出女」に対して厳しい監視が行われたことで知られています。 女性が関所を通行する際には、幕府の御留守居役が発行した「女通行手形」を必ず所持し、手形に記載された身体的特徴と本人が厳しく照合されました。

明治2年(1869年)にその役割を終え廃止されましたが、昭和58年(1983年)に発見された江戸時代末期の詳細な修理報告書『相州箱根御関所御修復出来形帳』と発掘調査に基づき、平成19年(2007年)春に当時の姿が忠実に完全復元されました。 現在の箱根関所は、当時の構造や機能が日本で唯一完全に再現されており、訪れる人々は江戸時代の旅人気分を味わうことができます。

4.2 関所資料館で学ぶ江戸の旅路

箱根関所に隣接する「箱根関所資料館」では、江戸時代の関所の歴史と役割をより深く学ぶことができます。 館内には、当時の関所に関する貴重な資料が数多く展示されています。

特に注目すべきは、以下のような展示品です。

展示内容 概要
通行手形 江戸時代の旅人が関所を通行するために必要とした身分証明書。特に「女通行手形」には、髪型から足の裏の灸の跡まで詳細に記載されており、当時の厳しい取り調べの様子をうかがい知ることができます。
古文書 「関所日記書抜」など、当時の関所の運営や出来事を記した貴重な記録。
武具・道具類 関所の役人が使用していた武器や捕具、その他の備品など。
古代道中絵図 江戸時代の街道の様子や関所の位置が描かれた絵図。
関所破りの記録 関所を不正に通過しようとした人々の記録。
大名行列のミニチュア 江戸時代の華やかな大名行列の様子を再現した模型。

また、資料館では、箱根関所の復元工事に関する映像も放映されており、現代の技術と歴史的考証によって、どのようにして関所がよみがえったのかを知ることもできます。 これらの展示を通じて、江戸時代の旅の様子や、関所が果たした治安維持の役割について、より深く理解を深めることができるでしょう。

5. 歴史散策をさらに楽しむポイント

箱根旧街道での歴史散策をより深く、そして快適に楽しむためには、事前の準備と周辺情報の把握が欠かせません。ここでは、徒歩で巡る際の具体的な持ち物や服装、そして散策後に立ち寄りたい魅力的な観光スポットやグルメ情報をご紹介します。

5.1 徒歩で巡る際の持ち物と服装

箱根旧街道は石畳や土の道が続くため、特に雨上がりなどは滑りやすくなります。安全で快適な歴史散策のために、以下の持ち物と服装を準備しましょう。

【服装のポイント】

基本的には動きやすく、通気性の良い服装が理想です。山の天気は変わりやすく、気温も変化しやすいので、脱ぎ着しやすい重ね着スタイルをおすすめします。春から秋にかけては軽めの長袖・長ズボン、冬季はフリースや防寒ジャケットなどを組み合わせましょう。また、突然の雨に備えて防水性のあるレインウェアは必携です。石畳の上では傘が滑りやすく危険なため、両手が空くレインウェアが安全です。

カテゴリ 持ち物 備考
トレッキングシューズまたは軽登山靴 滑り止めのついたものが最適です。クッション性とグリップ力に優れたものを選びましょう。
飲み物 水筒(500ml〜1Lの水またはスポーツドリンク) 甘酒茶屋以外に売店がないため、事前に準備しましょう。
行動食 チョコレート、ナッツ、エネルギーバーなど 小腹が空いた時のエネルギー補給に。
タオル 小型のタオル 汗拭きや雨天時の拭き取りに便利です。
携帯電話関連 モバイルバッテリー 電波が届きにくいエリアもあるため、あると安心です。
地図 地図アプリまたは紙の地図 道に迷わないためにも用意しておきましょう。
常備薬・救急用品 常備薬、絆創膏など 靴擦れ対策や万が一の怪我に備えましょう。
日差し・虫対策 帽子、虫よけスプレー 日差しや熱中症対策、虫刺され予防に。
その他 リュックサック 両手を空けて安全に歩くために。

5.2 周辺の観光スポットとグルメ情報

歴史散策の前後や途中に立ち寄ることで、旅の魅力がさらに深まります。箱根旧街道周辺には、歴史的建造物以外にも見どころや美味しいものがたくさんあります。

5.2.1 箱根関所周辺の観光とグルメ

箱根関所跡の周辺には、芦ノ湖の美しい景色を望むスポットや、地元の味覚を楽しめるお店が点在しています。

  • 芦ノ湖:箱根関所からすぐの場所に広がる芦ノ湖は、遊覧船に乗ったり、湖畔を散策したりと様々な楽しみ方ができます。天気が良ければ富士山を望む絶景も楽しめます。
  • 雲助だんご本舗:箱根の宿場町にちなんだ「雲助だんご」が有名です。旅の疲れを癒す甘味としておすすめです。
  • 茶屋本陣「畔屋」:芦ノ湖を眺めながら、和スイーツや軽食を楽しめるカフェです。宿場町の雰囲気を現代風にアレンジした空間で、ゆったりとした時間を過ごせます。
  • とろろ汁専門店 むぎとろや:栄養満点のとろろ汁で、歴史散策で疲れた体を労りましょう。
  • Bakery&Table箱根:芦ノ湖畔にあるベーカリーカフェで、焼きたてのパンや足湯を楽しみながら景色を堪能できます。

5.2.2 甘酒茶屋周辺の観光とグルメ

甘酒茶屋がある畑宿エリアは、伝統工芸品である箱根寄木細工の里としても知られています。

  • 箱根寄木細工:江戸時代から伝わる伝統工芸品で、様々な種類の木材を組み合わせて幾何学模様を作り出す美しい木工品です。金指ウッドクラフト浜松屋など、実演を見学したり、体験したりできる工房もあります。
  • 弁天山清流公園・畑宿清流マス釣場:自然豊かな公園で、渓流でのマス釣り体験も可能です。
  • 飛龍の滝:箱根旧街道から少し足を延ばせば、力強い滝の姿を見ることができます。

これらのスポットを巡ることで、箱根旧街道の歴史だけでなく、その周辺に息づく文化や自然、そして美味しい恵みを存分に味わうことができるでしょう。

6. まとめ

箱根旧街道の歴史散策は、甘酒茶屋での温かいもてなしから始まり、壮大な杉並木の道、そして江戸の重要拠点である箱根関所へと続く、まさにタイムスリップするような体験です。舗装されていない石畳の道を自分の足で歩くことで、当時の旅人が感じたであろう歴史の重みや、自然の雄大さを肌で感じることができます。この歴史的な道を辿る旅は、単なる観光に留まらず、日本の豊かな歴史と文化、そして箱根の美しい自然を五感で深く味わうことができるでしょう。ぜひ、歴史の息吹を感じる箱根旧街道の旅へ出かけてみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました