【西沢渓谷】七ツ釜五段の滝へ｜往復コースタイム＆トイレ事情

西沢渓谷の七ツ釜五段の滝へのハイキングを計画中ですか？この記事では、初心者でも安心して絶景を楽しめるよう、往復のコースタイムから詳細なコースマップ、各滝の見どころまでを写真付きで完全ガイドします。気になるトイレの場所や駐車場の混雑状況、最適な服装と持ち物リストも網羅。アクセス方法や周辺のおすすめ温泉・グルメ情報も紹介するので、この記事一本で西沢渓谷ハイキングの不安を解消し、完璧な計画を立てることができます。

1. エメラルドグリーンに輝く西沢渓谷の絶景 七ツ釜五段の滝

山梨県山梨市に位置する西沢渓谷は、秩父多摩甲斐国立公園内にあり、国内屈指の渓谷美を誇る景勝地として知られています。 ハイキングコースが整備されており、巨大な花崗岩が織りなす造形美と、透き通った清流がエメラルドグリーンに輝く神秘的な光景を間近で楽しむことができます。 長い年月をかけて笛吹川の源流が花崗岩を深く侵食して生まれたこの渓谷は、森林浴のリラックス効果が科学的に実証された「森林セラピー基地」にも認定されており、心身ともにリフレッシュできるヒーリングスポットです。

この渓谷のハイライトは、最奥部に現れる「七ツ釜五段の滝」。日本の滝百選にも選ばれた名瀑で、その壮大で美しい姿は訪れる人々を魅了してやみません。 この記事では、西沢渓谷の核心部である七ツ釜五段の滝を目指すハイキングの魅力を余すところなくお伝えします。

1.1 国内屈指の渓谷美！西沢渓谷の魅力とは？

西沢渓谷の美しさは、多くの選定地にも認められていることからも伺えます。その豊かな自然環境と景観は、訪れる価値があることを物語っています。

選定名	特記事項
日本の滝百選	渓谷のハイライトである「七ツ釜五段の滝」が選ばれています。
平成の名水百選	渓谷を流れる清流が選定されており、その水の清らかさが証明されています。
森林浴の森100選	豊かな自然林が評価され、森林浴に最適な場所として認められています。
水源の森百選	生命の源である水を育む重要な森林として選定されています。
森林セラピー基地	科学的に癒やし効果が実証された森として認定されています。

西沢渓谷の水がエメラルドグリーンに見える理由は、水の透明度と川底の白い花崗岩にあります。 澄んだ水は太陽光の青や緑の光を散乱・反射させやすく、赤い光は吸収されやすいため、私たちの目にはあの神秘的な色合いとして映るのです。 渓谷沿いの遊歩道では、この美しい流れをすぐそばに感じながら歩くことができます。

1.2 ハイライトは「七ツ釜五段の滝」

ハイキングコースのクライマックスを飾るのが、日本の滝百選にも選ばれた名瀑「七ツ釜五段の滝」です。 その名の通り、七つの滝壺（釜）を持ち、五段に連なって流れ落ちる姿は圧巻の一言。 轟音とともに白い水しぶきを上げながらエメラルドグリーンの滝壺へと注ぎ込む光景は、自然が創り出した芸術作品そのものです。展望台から眺めるその荘厳な姿は、疲れを忘れさせてくれるほどの感動を与えてくれます。

1.3 季節ごとに表情を変える絶景

西沢渓谷は、訪れる季節によって全く異なる魅力を見せてくれます。どの季節に訪れても、その時期ならではの絶景があなたを迎えてくれます。

季節	見どころ	例年の見頃
春（5月～6月）	生命力あふれる新緑が渓谷を包み込みます。特に5月上旬から中旬にかけて咲くアズマシャクナゲの群落は見事です。	新緑：5月下旬～6月中旬
夏（7月～8月）	深い緑と清流が織りなす涼やかな景色が広がります。天然のクーラーの中で、心地よいハイキングが楽しめます。	–
秋（10月～11月）	渓谷全体が燃えるような赤や黄色に染まる紅葉シーズンは、最も多くの観光客で賑わいます。 エメラルドグリーンの水面とのコントラストは息をのむ美しさです。	紅葉：10月中旬～11月上旬
冬（12月～4月）	安全確保のため、遊歩道は冬季閉鎖となります。 次のシーズンのために自然が静かに力を蓄える期間です。	閉鎖期間：12月1日～4月下旬頃

2. 七ツ釜五段の滝ハイキングコース完全ガイド

西沢渓谷のハイキングコースは、国内屈指の渓谷美を誇り、「森林セラピー基地」や「森林浴の森100選」にも選ばれる癒やしのトレッキングルートです。 大小さまざまな滝が連続する往路の「渓谷道」と、かつて木材の搬出に使われたトロッコの軌道跡を歩く復路の「旧森林軌道」からなる約10kmの周遊コースが一般的です。 初心者でも楽しめますが、本格的な登山道を歩く箇所もあるため、しっかりとした準備をして臨みましょう。

2.1 往復コースタイムと高低差

西沢渓谷のハイキングは、渓谷入口からスタートし、七ツ釜五段の滝を経て旧森林軌道跡を戻る一周約10kmの周遊コースが基本となります。 全体的に整備されていますが、渓谷沿いは足元が滑りやすい場所もあるため、登山靴の着用が必須です。 体力に自信のない方や時間に限りのある方は、三重の滝までの往復コース（約2時間）を選択することも可能です。

西沢渓谷周遊コース概要

項目	詳細
総距離	約10km
所要時間	約3時間30分～4時間30分
累積標高差（上り）	約650m
コース形態	周遊（反時計回り/一方通行推奨）

2.2 コースマップと各ポイントの見どころ

ハイキングコースは、渓谷の美しい流れに沿って進みます。いくつもの滝や淵、吊り橋などが次々と現れ、飽きることがありません。 安全のため、渓谷道（行き）から旧森林軌道（帰り）へ抜ける反時計回りの一方通行が推奨されています。 新緑がまぶしい初夏や、燃えるような紅葉に染まる秋が特に人気のシーズンです。

2.2.1 大久保の滝

コース序盤に現れる滝の一つで、紅葉の時期には特に美しい景観が広がります。 巨大な花崗岩の間を清流が滑り落ちる様子は、これからはじまる渓谷歩きへの期待感を高めてくれます。

2.2.2 三重の滝

その名の通り、三段になって流れ落ちる優美な滝です。 エメラルドグリーンに輝く滝つぼが神秘的で、多くのハイカーが足を止める人気の写真撮影スポットとなっています。 ここから先が本格的な渓谷歩きの始まりです。

2.2.3 竜神の滝

力強い龍が天に昇るかのような姿から名付けられたと言われる滝です。 荒々しい岩肌を激しく流れ落ちる水の迫力と、神秘的な雰囲気が魅力です。

2.2.4 恋糸の滝

まるで白い絹糸を垂らしたかのように、繊細な水の流れが美しい滝です。 周囲の緑とのコントラストが見事で、心を和ませてくれる風景が広がります。

2.2.5 貞泉の滝

岩の間を清らかに流れ落ちる貞泉の滝は、静かで落ち着いた雰囲気を醸し出しています。 周囲の原生林と一体となった景観は、まさに自然の芸術作品です。

2.2.6 母胎淵

岩の形が特徴的な淵で、生命の神秘を感じさせるような場所です。 エメラルドグリーンの水面が美しく、吸い込まれそうなほどの透明度を誇ります。

2.2.7 七ツ釜五段の滝

西沢渓谷ハイキングのクライマックスであり、「日本の滝百選」にも選ばれている名瀑です。 巨大な花崗岩が侵食されてできた釜（滝つぼ）が連なり、五段になって流れ落ちる姿は圧巻の一言に尽きます。 滝全体を一度に見渡すことはできませんが、遊歩道を登りながら様々な角度からその迫力と美しさを堪能できます。

2.3 コースの危険箇所と注意点

西沢渓谷は初心者でも楽しめるコースですが、あくまで自然の中の山道です。 油断せず、安全に楽しむための注意点を必ず守ってください。特に雨天時や雨上がりは、沢の増水や岩場が滑りやすくなるため、細心の注意が必要です。

• 滑りやすい岩場：渓谷沿いの道は、滝からの水しぶきや沢水で常に濡れている箇所があります。滑りにくいトレッキングシューズは必須装備です。
• 狭い道とすれ違い：道幅が狭い場所が多いため、譲り合って通行しましょう。 コース内は原則として登り優先です。
• 落石・倒木：自然の渓谷道のため、落石や倒木の可能性があります。 周囲の状況に常に注意を払い、ヘルメットの着用が推奨されています。
• 吊り橋：コース上にはいくつかの吊り橋があります。揺れるため、足元に注意して一人ずつ慎重に渡りましょう。
• 天候の急変：山の天気は変わりやすいです。レインウェアなどの雨具は必ず携行し、天候が悪化しそうな場合は無理せず引き返す判断も重要です。
• 冬季閉鎖と通行止め情報：西沢渓谷の遊歩道は、例年12月1日から翌年4月下旬まで冬季閉鎖となります。 また、大雨などの影響で歩道が通行止めになる場合があるため、訪問前には必ず山梨県の公式サイトなどで最新の通行情報を確認してください。

3. 【重要】西沢渓谷のトイレ事情と水場について

西沢渓谷のハイキングコースは、美しい自然を満喫できる一方で、トイレの数が限られているため事前の準備が非常に重要です。特に、周遊コースの後半にあたる旧森林軌道（トロッコ道）にはトイレが一切ありません。 また、飲用可能な水場もないため、水分は必ず持参する必要があります。快適で安全なハイキングのために、トイレの場所と水に関する情報をしっかりと把握しておきましょう。

3.1 コース上にあるトイレの場所一覧

西沢渓谷のハイキングコースとその周辺で利用できるトイレは主に3箇所です。特に紅葉シーズンなどの混雑期には、トイレに長蛇の列ができることもあるため、時間に余裕を持った計画を立てることをおすすめします。12月上旬から4月下旬までの冬季閉鎖期間中は、コース上のトイレも使用できなくなるので注意が必要です。

場所	設置状況	特徴・注意点
西沢渓谷入口バス停付近	公衆トイレ	旅館のような立派な建物で、非常にきれいに管理されています。 ハイキングコースに入る前の最後の水洗トイレです。ここで必ず済ませておきましょう。
ネトリ橋手前（旧森林軌道との分岐点）	公衆トイレ	西沢渓谷の周遊コースの起点となる場所に設置されています。 ここから本格的な渓谷道が始まるため、入山前に利用しておくと安心です。
西沢渓谷終点（旧森林軌道との合流点）	バイオトイレ	七ツ釜五段の滝を過ぎ、急な階段を登りきった休憩ポイントに2基設置されています。 比較的きれいですが、山のトイレであることを理解して利用しましょう。ここがコース上最後のトイレです。

3.2 スタート前の最終トイレは道の駅みとみ

マイカーでアクセスする場合、実質的な最終準備地点となるのが「道の駅みとみ」です。 西沢渓谷の市営駐車場のすぐ手前にあり、大きくて清潔なトイレが複数棟設置されています。 売店や食堂も併設されているため、飲み物や軽食の最終購入もここで済ませることができます。 バスで訪れる場合も、西沢渓谷入口バス停のすぐ近くなので、出発前の最終チェックポイントとして非常に重要です。ハイキングシーズン中は多くの登山者や観光客で賑わうため、余裕を持って立ち寄ることを心がけましょう。

4. 西沢渓谷へのアクセス手段まとめ

日本百景にも選ばれる西沢渓谷へのアクセスは、主にマイカー（レンタカー含む）か、公共交通機関（電車とバス）を利用する方法の2つに大別されます。首都圏からの日帰りも可能ですが、それぞれのメリット・デメリットを理解し、ご自身の登山計画に合った方法を選びましょう。この章では、駐車場情報やバスの時刻表などを詳しく解説します。

4.1 駐車場情報 料金と混雑状況

西沢渓谷のハイキングコース入口には、山梨市営の無料駐車場が整備されています。登山口に最も近いこの駐車場は「道の駅みとみ」に隣接しており、トイレや売店も利用できるため非常に便利です。

西沢渓谷 市営駐車場 概要

項目	詳細
駐車場所	西沢渓谷入口駐車場（道の駅みとみ隣接）
駐車料金	無料
収容台数	普通車 約150台、大型バス 約10台
利用時間	24時間利用可能
トイレ	あり（24時間利用可能）

紅葉が美しい10月中旬から11月中旬のシーズン、ゴールデンウィーク、夏休み期間中の土日祝日は、夜明けと同時に車が到着しはじめ、午前8時頃には満車になってしまうことも珍しくありません。満車の場合は、少し離れた場所に臨時駐車場が設けられることもありますが、登山口まで距離があるため、ハイシーズンには可能な限り早朝に到着することをおすすめします。

カーナビで目的地を設定する際は、「道の駅みとみ」もしくは「西沢渓谷入口」と入力するとスムーズです。東京方面からは中央自動車道「勝沼IC」で降り、国道20号線を経由して国道140号（雁坂みち）を北上するのが一般的なルートです。勝沼ICからの所要時間は約60分です。また、埼玉県側からは国道140号の雁坂トンネル（有料）を抜けてアクセスすることも可能です。

4.2 公共交通機関 バス時刻表と乗り場

公共交通機関を利用する場合、JR中央本線の「塩山駅」または「山梨市駅」から、山梨市営バスの西沢渓谷線に乗車するのが唯一の手段となります。本数が限られているため、事前の計画が非常に重要です。

バスは例年4月下旬から11月下旬までの季節運行となっており、冬期（12月上旬から4月中旬頃）は全面運休となるためご注意ください。運行期間中であっても、1日に3〜4往復程度と本数が非常に少ないです。特に帰りのバスの時刻は、ハイキングのコースタイムと照らし合わせて必ず確認し、乗り遅れることのないよう余裕を持った行動を心がけましょう。

山梨市営バス 西沢渓谷線 概要（塩山駅発着）

項目	詳細
乗り場	JR塩山駅 南口バスロータリー
行き先	西沢渓谷入口 行き
所要時間	約60分
片道運賃	大人 1,050円（目安）
運行期間	例年4月下旬〜11月下旬（冬期運休）

バスの時刻表や運賃は改定される可能性があるため、お出かけ前には必ず山梨市の公式ウェブサイトなどで最新の情報を確認してください。塩山駅の南口を出てすぐの場所にバス乗り場があります。ハイシーズンには増便されることもありますが、満員で乗車できないケースも想定されるため、早めに乗り場で待つことを推奨します。万が一バスに乗り遅れた場合は、塩山駅前からタクシーを利用することも可能ですが、片道で1万円以上の料金がかかるため最終手段と考えましょう。

5. ハイキングの準備 服装と持ち物チェックリスト

西沢渓谷の美しい景観を安全に満喫するためには、事前の準備が欠かせません。渓谷沿いの道は滑りやすく、天候も変わりやすいため、適切な服装と持ち物を揃えて臨みましょう。ここでは、快適なハイキングを実現するための服装選びのポイントと、必須の持ち物リストを詳しくご紹介します。

5.1 快適に歩くための服装と靴選び

西沢渓谷は標高1,100mから1,370mに位置し、平地よりも気温が5〜6度低いことを念頭に服装を準備することが重要です。 基本は「レイヤリング（重ね着）」で、体温調節がしやすいように心がけましょう。汗をかいても乾きやすい素材を選ぶことが快適さを保つ鍵となります。

5.1.1 季節ごとの服装のポイント

春・夏・秋の3シーズンは、吸湿速乾性のあるTシャツに、着脱しやすいウィンドブレーカーなどの羽織りもの、そして動きやすいトレッキングパンツが基本スタイルです。

• アウター（レインウェア）: 山の天気は非常に変わりやすいため、防水透湿性に優れたレインウェア（上下セパレートタイプ）は必須です。 雨を防ぐだけでなく、風が強い時や肌寒い時の防寒着としても役立ちます。
• ミドルレイヤー（中間着）: フリースや薄手のダウンジャケットなど、保温性の高い服を一枚用意しておくと、休憩時や気温が下がった際に安心です。
• ベースレイヤー（肌着）: 汗で体を冷やさないよう、吸湿速乾性に優れた化学繊維やウール素材を選びましょう。 汗が乾きにくい綿（コットン）素材のTシャツや下着は避けるのが賢明です。
• ボトムス（ズボン）: ストレッチ性があり、速乾性のあるトレッキングパンツが最適です。 岩場や木の根が多い道を歩くため、肌の露出が少ない長ズボンをおすすめします。ジーンズは動きにくく乾きにくいため不向きです。
• 帽子: 日差しを遮り、熱中症を予防するために必ず持っていきましょう。

5.1.2 足元はトレッキングシューズが必須

西沢渓谷のコースは、濡れて滑りやすい岩場や木の根が多い道が続きます。 そのため、スニーカーではなく、防水性のあるトレッキングシューズやハイキングシューズを選びましょう。 足首を保護できるハイカットやミドルカットのモデルで、靴底のグリップ力が高いものがおすすめです。また、厚手でクッション性のある登山用の靴下を履くことで、靴擦れを防ぎ、足の疲れを軽減できます。

5.2 あると便利な持ち物

服装の準備が整ったら、次は持ち物のチェックです。日帰りハイキングに必要なアイテムをリストアップしました。ザック（リュックサック）に必要なものを詰め、万全の態勢で臨みましょう。

5.2.1 持ち物チェックリスト

必須アイテムと、あるとさらに快適になるアイテムを分けてリストにしました。忘れ物がないか、出発前に必ず確認してください。

分類	持ち物	説明
必須	ザック（バックパック）	日帰りには20〜30L程度の容量が適しています。 荷物が濡れないよう、ザックカバーも併せて準備しましょう。
必須	レインウェア（上下）	防水透湿性素材のものが最適です。雨具としてだけでなく、防寒・防風対策にもなります。
必須	飲み物	夏場は特に多めに、1〜1.5リットル程度を目安に持参しましょう。スポーツドリンクもおすすめです。
必須	行動食・昼食	おにぎりやパン、エネルギーバー、ナッツなど、休憩時に手軽に食べられるものを用意しましょう。
必須	地図	コース全体を把握するために必ず携帯しましょう。 スマートフォンのアプリも便利ですが、バッテリー切れに備え紙の地図もあると安心です。
必須	モバイルバッテリー	スマートフォンで写真撮影や地図アプリを使用するとバッテリー消費が早いため、持っていると安心です。
必須	ヘッドライト	万が一、下山が遅れて暗くなった場合に備えて必ず準備してください。
必須	タオル	汗を拭くだけでなく、様々な用途に使えます。
必須	ゴミ袋	自分が出したゴミは必ず持ち帰りましょう。
必須	健康保険証・現金	万が一の事態に備えて携帯しましょう。
便利	トレッキングポール	膝や腰への負担を軽減し、滑りやすい場所でのバランス維持に役立ちます。
便利	着替え	汗をかいた後や濡れてしまった時のために、速乾性のTシャツなどを一枚持っておくと快適です。
便利	救急セット	絆創膏、消毒液、痛み止めなど、基本的な応急処置ができるものを準備しておきましょう。
便利	熊鈴	熊との遭遇を避けるためのお守りとして。
便利	軍手	鎖場などで岩や鎖を掴む際に役立ちます。

6. ハイキング後に立ち寄りたい周辺スポット

約4時間のハイキングで心地よい汗を流した後は、周辺の施設で疲れを癒やし、お腹を満たしましょう。西沢渓谷周辺には、日帰り利用が可能な温泉施設や、山梨ならではのグルメを味わえる食事処が充実しています。ここでは、ハイキングの締めくくりに最適なスポットを厳選してご紹介します。

6.1 おすすめの温泉施設

冷えた体や疲れた筋肉を温かいお湯でほぐすのは、ハイキング後の最高の楽しみです。西沢渓谷からアクセスしやすく、それぞれに魅力のある日帰り温泉施設をピックアップしました。

6.1.1 やまなしフルーツ温泉ぷくぷく

笛吹川フルーツ公園内に位置し、新日本三大夜景に認定された甲府盆地の絶景を一望できる露天風呂が自慢です。 昼は富士山、夜は満点の星空と宝石のような夜景を眺めながら、至福の湯浴みを体験できます。アルカリ性単純温泉のお湯は肌に優しく、ハイキングの疲れを心地よく癒やしてくれます。

施設情報

項目	内容
泉質	アルカリ性単純温泉
特徴	露天風呂からの眺望（富士山、甲府盆地の夜景）、フルーツ風呂
アクセス	西沢渓谷から車で約40分

6.1.2 はやぶさ温泉

とろっとろのアルカリ性単純温泉で知られる美肌の湯です。 泉質に定評があり、湯上りの肌はつるつるになると評判です。加水・加熱・循環ろ過・塩素消毒を一切行わない、100%源泉かけ流しの新鮮なお湯を堪能できます。 温泉ツウも唸る名湯で、体の芯から温まりましょう。

施設情報

項目	内容
泉質	アルカリ性単純温泉
特徴	源泉100%かけ流し、高いアルカリ性、飲泉可
アクセス	西沢渓谷から車で約30分

6.1.3 みとみ笛吹の湯

西沢渓谷から最も近い日帰り温泉施設の一つです。 笛吹川のせせらぎを聞きながら入浴できる露天風呂があり、四季折々の自然を感じながらリラックスできます。 ハイキング後すぐに汗を流したい方に最適なロケーションが魅力です。

施設情報

項目	内容
泉質	アルカリ性単純温泉
特徴	渓谷沿いの露天風呂、西沢渓谷からのアクセスの良さ
アクセス	西沢渓谷から車で約15分

6.1.4 甲州市勝沼ぶどうの丘 天空の湯

甲州市が運営する「ぶどうの丘」に併設された温泉施設です。 その名の通り、小高い丘の上から南アルプスと甲府盆地を見下ろす天空の眺望が楽しめます。 夜にはきらめく夜景が広がり、ロマンチックな雰囲気も味わえます。泉質はpH9.5を誇る高アルカリ性温泉です。

施設情報

項目	内容
泉質	アルカリ性単純温泉
特徴	露天風呂からの眺望（南アルプス、甲府盆地）、ミストサウナ
アクセス	西沢渓谷から車で約50分

6.2 ランチや食事ができる場所

ハイキングでお腹が空いたら、山梨ならではの美味しい食事を楽しみましょう。手軽に利用できる道の駅から、本格的な郷土料理を味わえるお店までご紹介します。

6.2.1 道の駅みとみ

西沢渓谷の入口にあり、ハイキングの拠点として多くの人で賑わいます。 食堂では、山梨の郷土料理である「ほうとう」や、特産の猪豚を使った「いのぶたラーメン」などを味わうことができます。 下山後すぐに食事を済ませたい場合に非常に便利です。

店舗情報

項目	内容
名物メニュー	いのぶたほうとう、いのぶたラーメン、わらじコロッケ定食
特徴	西沢渓谷入口すぐ、地元の特産品販売所併設
アクセス	西沢渓谷駐車場から徒歩すぐ

6.2.2 ほうとうの名店（甲州市・山梨市周辺）

山梨県を訪れたら一度は食べたいのが、平打ち麺とカボチャなどの野菜を味噌仕立ての汁で煮込んだ郷土料理「ほうとう」です。 西沢渓谷から甲府方面へ向かう道中には、「小作」や「皆吉」といった有名店が点在しています。 野菜の甘みが溶け出した熱々のほうとうは、疲れた体に染み渡る美味しさです。

店舗情報

項目	内容
名物メニュー	かぼちゃほうとう、豚肉ほうとうなど
特徴	店舗ごとに異なるこだわりの味噌や出汁、豊富なメニュー
アクセス	西沢渓谷から車で約40分～60分圏内に複数店舗

6.2.3 笛吹川フルーツ公園 展望・星屑レストラン ガイア

「やまなしフルーツ温泉ぷくぷく」と同じく笛吹川フルーツ公園内にあり、温泉とセットで楽しむのにおすすめです。富士山や甲府盆地の絶景を眺めながら、地元の食材を活かした洋食をいただけます。 季節のフルーツをふんだんに使ったパフェやスイーツも人気です。

店舗情報

項目	内容
メニュー例	甲州ワインビーフのステーキ、信玄鶏のグリル、季節のフルーツパフェ
特徴	新日本三大夜景を望む絶好のロケーション、地産地消メニュー
アクセス	西沢渓谷から車で約40分

7. まとめ

エメラルドグリーンに輝く渓流と数々の滝が織りなす西沢渓谷は、まさに絶景の宝庫です。クライマックスの七ツ釜五段の滝は、その美しさで訪れる人々を魅了します。本記事で解説したコースタイムやトイレ事情、アクセス方法を参考に計画を立て、適切な服装と持ち物で安全にハイキングを楽しみましょう。初心者でも歩きやすいコースですが、滑りやすい箇所には注意が必要です。ぜひ、この感動的な景色を体感しに訪れてみてください。