城ヶ島と江の島、日帰り旅行でどちらを選ぶべきか迷っていませんか?この記事では、都心からのアクセス、所要時間、観光スポット、グルメ、費用を徹底比較し、あなたの疑問を解消します。自然の絶景を求めるなら城ヶ島、活気あるエンタメや定番観光を楽しみたいなら江の島がおすすめです。家族連れ、カップル、友人との旅、それぞれの目的に合わせた最適な選び方を具体的に解説。この記事を読めば、後悔しない日帰り旅行先を見つけられます。
1. はじめに 日帰り旅行で城ヶ島と江の島 どっちを選ぶべきか

「日帰り旅行に行きたいけれど、城ヶ島と江の島、どちらを選べば良いのか迷ってしまう」という方は多いのではないでしょうか。
神奈川県を代表する人気の観光地である城ヶ島と江の島は、どちらも都心からアクセスしやすく、美しい海や新鮮な海の幸を楽しめる魅力的なスポットです。しかし、それぞれ異なる魅力を持つため、あなたの旅行スタイルや目的に合わせて選ぶことが、充実した一日を過ごすための鍵となります。
このガイドでは、城ヶ島と江の島への日帰り旅行を検討している方のために、アクセス方法、主要な観光スポット、グルメ、そして費用といった多角的な視点から徹底比較します。この記事を読めば、「自分にぴったりの日帰り旅行先はどちらか」が明確になり、後悔のない選択ができるはずです。
自然の絶景に癒されたいのか、それとも賑やかなエンターテイメントを楽しみたいのか。家族連れ、カップル、友人同士など、同行者によっても最適な場所は変わってきます。それぞれの島の特性を理解し、あなたの理想の日帰り旅行を実現するための参考にしてください。
2. まずは概要から 城ヶ島と江の島を簡単に知る
日帰り旅行先として人気の高い城ヶ島と江の島は、どちらも神奈川県に位置する島ですが、それぞれ異なる魅力を持っています。ここでは、それぞれの島の基本的な特徴を把握し、あなたの旅行の目的に合うのはどちらかを見つけるための第一歩としましょう。
2.1 城ヶ島とは どんな場所
城ヶ島は、三浦半島の最南端に位置する、手つかずの自然が残る素朴な島です。
雄大な自然景観が最大の魅力で、都会の喧騒を離れて静かに過ごしたい方に特におすすめです。島内には、「かながわの景勝50選」にも選ばれた城ヶ島公園や、美しい白亜の城ヶ島灯台、波の浸食によってできた馬の背洞門などの見どころがあります。また、新鮮な海の幸、特に三崎のマグロや地魚を堪能できる食事処も点在しており、釣りやバードウォッチングも楽しめます。
2.2 江の島とは どんな場所
江の島は、湘南海岸に浮かぶ、年間を通して多くの観光客で賑わう人気の観光地です。
活気ある雰囲気と、充実した観光施設が特徴で、老若男女問わず楽しめる要素が豊富です。島内には、日本三大弁財天を祀る江島神社、相模湾を一望できる江の島シーキャンドル(展望灯台)、神秘的な江の島岩屋などの定番スポットが充実しています。島外には新江ノ島水族館もあり、ショッピングやカフェ巡りなど、エンターテイメント要素も豊富に揃っています。夕日の絶景スポットとしても非常に有名で、ロマンチックな時間を過ごすことができます。
2.2.1 城ヶ島と江の島 概要比較表
| 項目 | 城ヶ島 | 江の島 |
|---|---|---|
| 位置 | 三浦半島の最南端 | 湘南海岸(藤沢市) |
| 島の性質 | 自然公園が中心の素朴な島 | 観光施設が充実した賑やかな島 |
| 主な魅力 | 雄大な自然景観、新鮮な海の幸 | 神社、展望台、水族館、ショッピング |
| 雰囲気 | 静かで落ち着いている | 活気があり、エンタメ要素が豊富 |
3. 日帰り旅行の要 アクセスと所要時間を比較
城ヶ島と江の島、どちらも都心から日帰り圏内ですが、アクセス方法や所要時間、島内の移動手段にはそれぞれ特徴があります。ここでは、失敗しない日帰り旅行のために、それぞれの交通手段と所要時間、そして島内の移動のしやすさを徹底比較します。
3.1 都心からのアクセス 電車とバスの場合
電車とバスを利用する場合、都心からの所要時間や乗り換えのしやすさが選択のポイントとなります。それぞれの主要駅からのアクセスを見ていきましょう。
城ヶ島へのアクセスは、主に京急線とバスを乗り継ぐルートが一般的です。品川駅から京急本線快特で三崎口駅まで約1時間15分、運賃は950円です。三崎口駅からは京急バス「城ヶ島」行きに乗り換え、約30分で城ヶ島に到着します。運賃は360円~400円程度です。都心からの合計所要時間は、乗り換え時間を含めて約2時間程度が目安となります。
一方、江の島へのアクセスは、複数の鉄道会社が乗り入れており選択肢が豊富です。新宿駅からは小田急線を利用し、特急ロマンスカーに乗れば片瀬江ノ島駅まで乗り換えなしで約60分で到着します。 東京駅からは、JR東海道本線で藤沢駅まで約1時間、そこから江ノ電に乗り換えて江ノ島駅まで約13分です。 あるいは、JR東海道本線で大船駅まで約33分、湘南モノレールに乗り換えて湘南江の島駅まで約14分というルートもあります。 都心からの合計所要時間は、約1時間から1時間20分程度と、城ヶ島に比べて短いのが特徴です。
| 目的地 | 出発地(都心主要駅) | 主な交通手段 | 所要時間目安 | 運賃目安 |
|---|---|---|---|---|
| 城ヶ島 | 品川駅 | 京急線(快特)+京急バス | 約1時間45分〜2時間 | 約1,310円〜1,350円 |
| 江の島 | 新宿駅 | 小田急線(特急ロマンスカー) | 約60分 | 運賃+特急料金 |
| 江の島 | 東京駅 | JR東海道本線+江ノ電 | 約1時間15分〜1時間20分 | 約1,210円 |
| 江の島 | 東京駅 | JR東海道本線+湘南モノレール | 約1時間〜1時間10分 | 約1,150円 |
3.2 車でのアクセス 駐車場情報
自家用車での移動は、荷物が多い場合や小さなお子様連れの場合に便利です。ここでは、都心からの所要時間と、駐車場の情報を比較します。
城ヶ島へ車で向かう場合、都心(東京)からは約1時間半が目安です。 横浜横須賀道路の衣笠ICから約30分で城ヶ島に到着します。 島内には6ヶ所の公共駐車場があり、普通車は1日450円で利用できる「城ヶ島ワンデーパス」が発行され、島内のどの公共駐車場でも当日限り何度でも出し入れ自由となります。 主な駐車場としては、城ヶ島公園第1駐車場(収容台数106台)や城ヶ島第4駐車場(収容台数71台)などがあります。 ただし、県立城ヶ島公園駐車場は営業時間が限られているため、夕日鑑賞などで遅くなる場合は24時間営業の駐車場を選ぶと良いでしょう。
江の島へ車で向かう場合、都心(東京)からは約1時間から1時間半が目安です。 ただし、休日の国道134号線は非常に混雑することが予想されるため、早めの出発がおすすめです。 江の島周辺には複数の大規模駐車場があります。江の島に最も近い駐車場の一つである江の島なぎさ駐車場は、327台収容可能で、通常期間の普通車料金は最初の2時間620円、以降30分毎200円、1日最大1,540円です(7月・8月は料金変動あり)。 また、江ノ電駐車センターは202台収容で、30分200円(土日祝・繁忙期は300円/30分)ですが、最大料金の設定はありません。 島内には観光協会江の島駐車場(74台収容)もあり、江島神社などに近い利便性がありますが、上限金額の設定はないため注意が必要です。 週末や行楽シーズンは、駐車場が満車になることも多いため、時間に余裕を持った計画が肝心です。
| 目的地 | 出発地(都心) | 所要時間目安 | 主な駐車場と料金目安 | 特記事項 |
|---|---|---|---|---|
| 城ヶ島 | 東京 | 約1時間30分 |
|
ワンデーパスで島内公共駐車場を乗り換え自由。夕日鑑賞時は24時間営業の駐車場を推奨。 |
| 江の島 | 東京 | 約1時間〜1時間30分 |
|
休日は国道134号線が混雑。駐車場は満車になる場合があるため早めの到着がおすすめ。 |
3.3 島内の移動手段と便利さ
島に到着してからの移動手段も、日帰り旅行の快適さを左右する重要な要素です。それぞれの島の特性に合わせた移動方法を確認しましょう。
城ヶ島は周囲約4kmほどの小さな島で、徒歩での散策が主な移動手段となります。 島の東半分を占める県立城ヶ島公園内にはハイキングコースが整備されており、約2時間で島を一周することも可能です。 三崎口駅から島内への路線バスも運行しており、「白秋碑前」「城ヶ島漁港前」「城ヶ島」の3つのバス停があります。 また、三崎口駅で電動アシスト付きのレンタサイクルを借りて、自転車で島内を巡ることもできます。 バリアフリーに関しては、舗装された通路も多く、車椅子での移動が可能な場所もありますが、一部に荒れた路面や急な坂があるため注意が必要です。 県立城ヶ島公園には車椅子使用者優先駐車場や車椅子の貸し出しも行われています。
江の島も徒歩での観光が基本ですが、島内はアップダウンが多く、特に江島神社から展望灯台のあるサムエル・コッキング苑までは数百段続く階段がほとんどです。 この階段を楽に上るために便利なのが、有料のエスカレーター「江の島エスカー」です。 江の島エスカーは3区に分かれており、幻想的な映像アートが楽しめる区間もあります。 また、江の島弁天橋のたもとから島の最奥部にある稚児ヶ淵までを約6分で結ぶ遊覧船「べんてん丸」も利用できます。 べんてん丸は大人400円、小人200円で利用でき、奥岩屋方面へのアクセスに非常に便利です。 ただし、天候や波の状況によっては運休することもあるため、事前に運行状況を確認しましょう。 バリアフリーの観点では、江の島エスカーは上り専用であり、島内は階段が多いため、車椅子での移動には困難な箇所が多いのが現状です。
| 目的地 | 移動手段 | 料金目安 | 便利さ/特徴 | バリアフリー対応 |
|---|---|---|---|---|
| 城ヶ島 | 徒歩 | 無料 | 島全体がコンパクトで、約2時間で一周可能。自然をゆっくり満喫できる。 | 舗装路もあるが、一部に荒れた路面や急坂あり。県立城ヶ島公園に車椅子貸し出しあり。 |
| 城ヶ島 | 路線バス | 区間による(例:三崎口駅〜城ヶ島 約360円〜400円) | 島内主要スポットにバス停あり。 | 比較的利用しやすい。 |
| 城ヶ島 | レンタサイクル | 有料(三崎口駅周辺で貸出) | 自由に移動でき、風を感じながら観光できる。 | 一部坂道あり。 |
| 江の島 | 徒歩 | 無料 | 江の島大橋を渡ってすぐ。島内はアップダウンが多く階段が多い。 | 階段が多く、車椅子での移動は困難な箇所が多い。 |
| 江の島 | 江の島エスカー | 有料(大人360円程度、区間利用も可) | 頂上まで楽に移動できる上り専用エスカレーター。 | 上り専用。下りは階段となる。 |
| 江の島 | べんてん丸(遊覧船) | 大人400円、小人200円 | 江の島弁天橋〜稚児ヶ淵間を約6分で移動。奥岩屋方面へのアクセスに便利。 | 乗降時に段差あり。天候により運休の場合あり。 |
4. 観光スポット比較 絶景と体験はどっちが魅力

日帰り旅行で訪れるからには、その土地ならではの絶景や体験は外せません。城ヶ島と江の島、それぞれの島が持つ独特の魅力と、どのような観光スポットがあるのかを比較してみましょう。
4.1 城ヶ島の見どころ 自然と穴場スポット
城ヶ島は、手つかずの自然が豊かに残り、ダイナミックな海岸線と雄大な太平洋の景色を満喫できるのが最大の魅力です。賑やかな観光地とは異なり、静かに自然と向き合いたい方におすすめのスポットが点在しています。特に、長年の波の浸食によって生まれた海蝕洞穴は、自然の造形美を感じさせる絶景です。
4.1.1 馬の背洞門
城ヶ島の中央部南端に位置する「馬の背洞門」は、長い年月をかけて海からの浸食でできた、岩がトンネル状にくり抜かれた海蝕洞穴です。その神秘的な自然の造形美は、訪れる人々を圧倒します。周囲に広がる雄大な太平洋の景色とともに、自然の力強さを間近で感じられるでしょう。
4.1.2 城ヶ島公園と灯台
城ヶ島公園は、雄大な景観が広がる場所で、海浜植物や野鳥が生息する貴重な自然環境が特徴です。園内には「城ヶ島灯台」と「安房埼灯台」の二つの灯台があり、特に城ヶ島灯台は明治時代にフランス人技術者ヴェルニーによって設計された歴史ある灯台です。 晴れた日には、伊豆大島や富士山を遠望できる360度の大パノラマが広がります。 また、公園内には「ウミウ展望台」もあり、県の天然記念物に指定されている渡り鳥ウミウの生息地を観察できます。 ミシュラン・グリーンガイドジャポンでも二つ星を獲得しており、「近くにいれば寄り道をして訪れるべき場所」と紹介されています。
4.1.3 ハイキングコースと磯遊び
城ヶ島には複数のハイキングコースがあり、海の絶景を楽しみながら散策できます。 特に、岩場が広がる海岸では、波に気をつけながら磯遊びを楽しむことも可能です。 自然を満喫したい方にとって、城ヶ島は絶好のロケーションと言えるでしょう。
4.2 江の島の見どころ 定番とエンタメ
江の島は、賑やかな商店街と多様な観光スポットが魅力の島です。歴史ある神社から近代的な展望台、水族館まで、幅広い年齢層が楽しめる施設が充実しており、一日中飽きることなく過ごせます。
4.2.1 江の島シーキャンドルとサムエル・コッキング苑
湘南のシンボルとして親しまれる「江の島シーキャンドル」は、海抜100mを超える高さから360度の大パノラマを楽しめる展望灯台です。 晴れた日には富士山や伊豆半島、丹沢連峰まで見渡すことができます。 特に夕暮れ時や夜間のライトアップは幻想的で、「湘南の宝石」として関東三大イルミネーションにも認定されています。 シーキャンドルの足元には、和洋折衷の美しい庭園「江の島サムエル・コッキング苑」が広がり、四季折々の花々が楽しめます。
4.2.2 江島神社と奥津宮、岩屋
江の島には、日本三大弁財天の一つを祀る「江島神社」があります。 辺津宮、中津宮、奥津宮の三社から成り立ち、古くからパワースポットとして信仰を集めてきました。 島の最奥部には、長年の波の浸食によってできた神秘的な海食洞窟「江の島岩屋」があります。 弘法大師や源頼朝も訪れたと伝えられる由緒ある場所で、洞内はライトアップされ、龍神伝説に関する展示などもあり、探検気分を味わえます。
4.2.3 新江ノ島水族館とその他のエンタメ
江の島周辺には、相模湾の豊かな生態系を学べる「新江ノ島水族館」(通称:えのすい)があります。 2万匹の魚が泳ぐ大水槽や、幻想的なクラゲの展示、イルカショーなど、子供から大人まで楽しめるエンターテイメントが満載です。 また、江の島には「龍恋の鐘」があり、カップルで鐘を鳴らし南京錠をかけると永遠の愛が叶うと言われています。 その他、弁財天仲見世通りでの食べ歩きや、リアル宝探しが楽しめる「ENOSHIMA TREASURE CAFE」 といった体験型のエンターテイメントも充実しています。
以下に、両島の観光スポットをまとめました。
| 項目 | 城ヶ島 | 江の島 |
|---|---|---|
| 絶景スポット |
|
|
| 体験・エンタメ |
|
|
| 雰囲気 | 静かで雄大な自然、素朴な魅力 | 賑やかで多様なエンターテイメント、活気 |
5. グルメ比較 新鮮な海の幸を味わうなら
日帰り旅行の楽しみの一つは、その土地ならではの美味しい食事です。城ヶ島と江の島、どちらも海に面しているため新鮮な海の幸が豊富ですが、それぞれ異なる魅力を持っています。ここでは、それぞれの地域で味わえるグルメの特徴を比較し、あなたの好みに合った選び方をご紹介します。
5.1 城ヶ島のおすすめ海鮮料理
三浦半島の先端に位置する城ヶ島は、隣接する三崎港が全国的に有名なマグロの水揚げ港であることから、新鮮なマグロ料理を存分に楽しめるのが最大の魅力です。島内の多くの食事処では、様々なマグロ料理を提供しています。
5.1.1 城ヶ島で味わうべきマグロ料理
- マグロ丼:大トロ、中トロ、赤身など、様々な部位を一度に味わえる豪華なマグロ丼は、城ヶ島を訪れたらぜひ食べたい逸品です。新鮮なマグロの旨みが口いっぱいに広がります。
- マグロの刺身定食:シンプルにマグロの美味しさを堪能したい方には、新鮮な刺身の盛り合わせがおすすめです。地元の漁師が厳選したマグロは、とろけるような舌触りが特徴です。
- 創作マグロ料理:煮付けやカツ、なめろうなど、マグロを使った工夫を凝らした料理も楽しめます。お店ごとに異なるオリジナルの味を探索するのも良いでしょう。
また、マグロ以外にも、旬の地魚を使った刺身や定食、さらに季節によっては新鮮な生しらすを味わえるお店もあります。城ヶ島公園周辺や港近くには、「磯料理 かねあ」や「城ヶ島 中村屋」、「まるかサービスステーション」といった、地元で愛される食事処が点在しています。特に「まるかサービスステーション」では、食事だけでなく自家製の干物や塩辛などのお土産も購入できます。
5.2 江の島のおすすめ食事処とカフェ
一方、江の島は、湘南の海に囲まれた観光地として、「しらす」を筆頭に多種多様な海の幸と、おしゃれなカフェやスイーツが充実しているのが特徴です。食べ歩き文化も盛んで、気軽に楽しめるグルメが多いのも魅力です。
5.2.1 江の島で人気の海鮮グルメ
- 生しらす丼・釜揚げしらす丼:江の島名物といえば、やはり「しらす」。漁獲時期には透明感のある生しらす丼を、一年を通してはふっくらとした釜揚げしらす丼を味わえます。両方を食べ比べできるお店もあります。
- 磯焼き:江の島大橋を渡ってすぐの場所には、店頭で焼きたてのホタテやサザエなどの磯焼きを提供するお店があり、香ばしい香りが食欲をそそります。「江の島 貝作」などが有名です。
- 海鮮丼:しらすだけでなく、マグロ、エビ、サーモンなど、様々な海の幸が贅沢に盛り付けられた海鮮丼も人気です。お店ごとに異なるこだわりの海鮮丼を楽しめます。
- 食べ歩きグルメ:「あさひ本店」の「丸焼きたこせんべい」は、タコを丸ごとプレスして焼き上げた江の島名物で、行列ができるほどの人気です。その他、しらすまんやしらすコロッケなど、手軽に楽しめるグルメが豊富です。
5.2.2 江の島のおしゃれなカフェとスイーツ
江の島は、海を眺めながらくつろげるおしゃれなカフェが多いのも特徴です。景色の良いテラス席を備えたカフェも多く、食事だけでなく、コーヒーやスイーツで休憩するのに最適です。
- 絶景カフェ:「LONCAFE 湘南江の島本店」は、日本初のフレンチトースト専門店として知られ、江の島の頂上にあるサムエルコッキング苑内で絶景とともに味わえます。他にも、相模湾を一望できる「Cafe Madu 江の島店」や、海辺に佇む「ヘミングウェイ本店」など、魅力的なカフェが多数あります。
- 和スイーツ:創業1789年の老舗「紀の国屋本店」の「女夫まんじゅう」や、ほんのり磯の香りがする「中村屋羊羹店」の「元祖海苔羊羹」など、昔ながらの和菓子も楽しめます。
5.3 グルメ比較表
城ヶ島と江の島のグルメを比較すると、以下のような違いがあります。
| 項目 | 城ヶ島 | 江の島 |
|---|---|---|
| 主な名物 | マグロ料理、地魚、干物 | しらす料理(生しらす・釜揚げ)、たこせんべい |
| 料理の種類 | マグロ丼、刺身定食、磯料理など、本格的な和食中心 | しらす丼、海鮮丼、磯焼き、しらすピザ、イタリアン、カフェ飯など、和洋折衷で多様 |
| 食事スタイル | 落ち着いた食事処での着席スタイルが主 | 食べ歩き、テラス席での食事、おしゃれなカフェでの休憩など、カジュアルで選択肢が豊富 |
| その他グルメ | 自家製干物、塩辛などのお土産 | フレンチトースト、パンケーキ、和スイーツ、おしゃれなドリンクなど、カフェ・スイーツが充実 |
6. 費用と予算 日帰り旅行のコストパフォーマンス

日帰り旅行を計画する上で、交通費や入場料、食事代などの費用は重要な判断基準となります。城ヶ島と江の島、それぞれの魅力を最大限に楽しむための予算感を比較してみましょう。
6.1 交通費と入場料の目安
都心からのアクセス方法によって交通費は大きく変動します。ここでは電車・バスと車、それぞれの目安をご紹介します。
6.1.1 城ヶ島への交通費
城ヶ島へ公共交通機関で向かう場合、都心からはまず京急線で三崎口駅を目指します。品川駅から京急本線快特を利用すると、約1時間15分で三崎口駅に到着し、運賃は950円です。三崎口駅からは京急バス「城ヶ島」行きに乗り換え、約30分で城ヶ島に到着します。バスの運賃は360円から450円程度です。そのため、電車とバスを乗り継ぐ場合の片道合計は、およそ1,310円~1,400円となります。
車で城ヶ島を訪れる場合、城ヶ島公園駐車場(第1・第2)の普通車駐車料金は1日500円です。この料金には「ワンデーパス」が含まれており、島内にある他の公共駐車場も1日何回でも利用できるため、島内の移動もスムーズに行えます。
6.1.2 江の島への交通費
江の島へ公共交通機関でアクセスする場合、複数の選択肢があります。
- 小田急線:新宿から片瀬江ノ島駅まで、特急ロマンスカーなどを利用すると乗り換えなしで約1時間で到着します。運賃は発着駅によって異なりますが、新宿から片瀬江ノ島駅までは片道約670円に加え、特急料金がかかります。
- JR東海道線+江ノ電:東京駅からJR東海道線で藤沢駅まで約1時間、運賃は990円です。藤沢駅で江ノ電に乗り換え、江ノ島駅までは約10分、運賃は230円となります。東京からの片道合計は、約1,220円が目安です。
- 湘南モノレール:大船駅から湘南江の島駅までは約15分、運賃は320円です。
特におすすめなのは、小田急線を利用する方向けの「江の島・鎌倉フリーパス」です。これは往復運賃に加え、江ノ電や江の島エスカーなどが乗り降り自由になるため、江の島と鎌倉を周遊する際に非常に便利でお得なチケットです。
車で江の島を訪れる場合、島内の観光協会江の島駐車場は1時間400円で、上限料金の設定はありません。江の島入口付近には江ノ電駐車センターがあり、普通車の駐車料金は通常期が30分200円、土日祝・繁忙期が30分300円で、こちらも最大料金の設定はありません。江ノ島駅周辺には、24時間駐車しても最大500円程度の駐車場も見られます。
6.1.3 主な観光施設の入場料
両エリアの主要な観光スポットの入場料を比較してみましょう。
| 施設名 | 料金(大人) | 備考 |
|---|---|---|
| 城ヶ島 | ||
| 神奈川県立城ヶ島公園 | 無料 | |
| 城ヶ島灯台 | 無料 | |
| 馬の背洞門 | 無料 | |
| 江の島 | ||
| 江の島サムエル・コッキング苑 | 無料 | イベント開催中の17時以降は夜間料金500円 |
| 江の島シーキャンドル(展望灯台) | 500円 | 小学生250円 |
| 江の島エスカー(全3区間) | 360円 | 小人180円 |
| 江島神社奉安殿 | 200円 | 中高生100円、小学生50円 |
| 新江ノ島水族館 | 2,800円 | 高校生1,800円、小・中学生1,300円、幼児(3歳以上)900円。各種割引やセット券あり |
城ヶ島は自然景観が中心のため、観光施設の入場料はほとんどかかりません。一方、江の島は有料施設が多く、複数の施設を巡る場合は「えのしまえのすいエリアパスポート」のようなセット券の利用を検討すると良いでしょう。
6.2 食事やお土産代の予算感
日帰り旅行の楽しみの一つである食事やお土産にかかる費用も考慮に入れておきましょう。
城ヶ島では、新鮮な海の幸を味わえる食堂が多く、ランチは1人あたり1,500円~3,000円程度が目安です。お土産としては、まぐろの加工品や地元の海産物が人気で、1,000円~3,000円程度の予算を見込んでおくと良いでしょう。
江の島は観光客向けの飲食店が豊富で、海鮮丼やしらす料理などが特に人気です。ランチの予算は1人あたり1,500円~3,500円程度で、おしゃれなカフェや食べ歩きグルメも充実しています。お土産は、しらす関連商品、江の島限定のスイーツ、キャラクターグッズなど多岐にわたり、1,000円~5,000円程度の幅広い価格帯で選ぶことができます。
7. 失敗しないための選び方 あなたに合うのはどっち

城ヶ島と江の島、どちらを選ぶべきかは、旅行に求める「体験」によって大きく変わります。ここでは、あなたの旅行スタイルに合わせた選び方を詳しくご紹介します。
7.1 自然を満喫したいなら城ヶ島
手つかずの雄大な自然に癒されたい、都会の喧騒から離れて静かに過ごしたいと考えるなら、城ヶ島が最適です。神奈川県最大の自然島である城ヶ島は、フランスの旅行ガイドブック「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で2つ星を獲得するほどの景観を誇ります。
島内には、波の浸食によってできた「馬の背洞門」のようなユニークな海食洞や、絶壁に立つ城ヶ島灯台と安房埼灯台といった見どころが点在しています。特に、ウミウなどの渡り鳥が飛来する時期には、自然観察も楽しめます。
整備されたハイキングコースを散策しながら、壮大な海の景色や富士山を望む夕日を堪能できるのも大きな魅力です。 磯遊びや釣りといったアクティビティも充実しており、のんびりと自然の中でリフレッシュしたい方には、まさに理想的な場所と言えるでしょう。
7.2 賑やかさを楽しみたいなら江の島
活気ある雰囲気の中で様々な観光スポットを巡りたい、おしゃれなカフェやショップで食べ歩きやショッピングを楽しみたいなら、江の島がおすすめです。都心からのアクセスも良く、日帰り旅行先として非常に人気があります。
江の島には、日本三大弁財天を祀る江島神社や、幻想的なクラゲの展示で知られる新江ノ島水族館、湘南のシンボルである江の島シーキャンドル(展望灯台)など、多種多様な観光スポットが凝縮されています。
島の入口から続く弁財天仲見世通りでは、しらす料理やたこせんべいなどの名物グルメの食べ歩きや、お土産探しが楽しめます。 また、冬には島全体が光に包まれる「湘南の宝石」というイルミネーションイベントも開催され、一年を通して賑わいを見せます。 エンターテイメント性が高く、一日中飽きずに楽しめるのが江の島の魅力です。
7.3 家族連れにおすすめはどっち
家族構成やお子様の年齢によって、どちらの島が適しているかは異なります。それぞれの特徴を比較して、最適な選択をしましょう。
| 項目 | 城ヶ島 | 江の島 |
|---|---|---|
| 雰囲気 | 穏やかで落ち着いた自然 | 活気があり賑やか |
| 主要なアクティビティ | 磯遊び、ハイキング、自然観察、ピクニック | 水族館、洞窟探検、展望台、食べ歩き、エスカー利用 |
| お子様向けポイント |
|
|
| 注意点 |
|
|
小さなお子様連れで自然の中でゆったり過ごしたい、磯遊びや生き物観察を楽しませたい場合は城ヶ島がおすすめです。一方、水族館やアトラクションで子供を飽きさせたくない、多少の賑やかさも楽しめるという場合は江の島が良いでしょう。
7.4 カップルや友人との旅行ならどっち
カップルや友人と、どのような時間を共有したいかによって選び方が変わります。
| 項目 | 城ヶ島 | 江の島 |
|---|---|---|
| テーマ | ロマンチックな自然景観と静かな時間 | トレンド感のある賑やかさと多様な体験 |
| おすすめポイント |
|
|
| こんな二人におすすめ |
|
|
自然の美しさに浸り、二人だけの特別な時間を静かに過ごしたいなら城ヶ島。トレンド感のあるスポットで様々な体験を共有し、賑やかに楽しみたいなら江の島が、それぞれ魅力的な選択肢となるでしょう。
8. まとめ
城ヶ島と江の島、日帰り旅行の選択はあなたの旅の目的に大きく左右されます。豊かな自然の中で非日常の絶景や新鮮な海の幸をゆったりと味わいたいなら城ヶ島が最適でしょう。一方、活気ある観光地で多様なアトラクションやグルメ、おしゃれなカフェ巡りを楽しみたいなら江の島がおすすめです。どちらも都心からアクセスしやすく、魅力的な日帰りスポットですが、求める体験に合わせて選ぶことで、きっと最高の思い出が作れるはずです。あなたの理想の旅を想像し、ぴったりの島を選んでください。


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